結論から言えば、土鍋でもつ鍋を作っても問題ありません。
私もいつも土鍋でもつ鍋を作っていますし、元祖もつ鍋屋は石鍋でもつ鍋を提供しています。
店のもつ鍋はなぜアルミ製なのか
もつ鍋を最初に出したお店は福岡の万十屋と言われています。
万十屋が創業時にアルミ鍋でもつ鍋を提供したため、他のお店でもアルミ鍋で出しているようです。
最初に出したお店がアルミ鍋で提供したため、「もつ鍋=アルミ鍋」のイメージがついたのですね。
もつ鍋は博多の炭鉱夫がもつとニラをアルミ鍋で炊いたものが発祥といわれています。
そのため、万十屋でも創業時にもつ鍋をアルミ鍋で出したのでしょうね。
万十屋でももつ鍋について改良を重ねており、創業時アルミ製だった鍋は、その後鉄鍋に変わり、現在は石鍋で提供しています。
元祖もつ鍋屋が鍋をアルミ鍋以外でも提供している通り、もつ鍋は絶対アルミじゃないとダメということはないのです。
土鍋とアルミ鍋を比較
もつ鍋をアルミ鍋で作るのは歴史的背景からで、アルミ鍋以外で作っても問題がないことはわかりました。
では、今度は土鍋とアルミ鍋の性能を比較してみましょう。
重さ
鍋の準備や片付けをする上で、一番大きい違いはこの「重さ」ですね。
土鍋は「ズシッ」と重いため、運ぶ時はどっこいしょって感じです。
アルミ鍋は「スカッ」と思ったより軽くて、片手で持っても上に持ち上げすぎてしまうくらいです。
料理の準備や片付けはアルミ鍋の方が取り回しやすいため簡単ですね。
保温性
鍋をつつくときに一番気になるのはこの「保温性」になります。
陶器とアルミでは熱容量に大きな差があります。
熱容量は同じ体積に熱をどれだけ持てるかの数値で「冷めにくさ」の指標になります。
熱容量が高いものは熱を逃さないため温かいものがずっと温かく、熱容量が低いものは熱を逃がすため温かいものがすぐに冷めてしまいます。
土鍋はアルミ鍋より熱容量が高く、厚さ(体積)が数倍あるため、保温性が高くなります。
鍋をつつくとき、土鍋は台所で作ったもつ鍋を温めなおさずに最後までおいしく食べられます。
アルミ鍋はすぐに冷めてしまうためカセットコンロなどで温めなおさないと後半は冷めてしまいます。
自宅にカセットコンロがあるかどうかをどちらの鍋を使うかの判断基準にしてください。
まとめ
- もつ鍋はアルミ鍋以外で作っても良い
- 土鍋は重いが、保温性が高い
- アルミ鍋は軽いが、カセットコンロが必要
参考にしてもらえると幸いです。