もつ鍋の起源はどこにあるのか。
もつ鍋はどういった経緯で全国に普及したのか調べてみました。
もつ鍋をつつくときの話のタネにでもしてください。
もつ鍋の誕生
もつ鍋は福岡・博多の郷土料理になります。
もともとは終戦まもない頃に博多の炭鉱夫がホルモンをニラと一緒にアルミ鍋で炊いたのが始まりと言われています。
ホルモンは「放るもん」からきており、意味は「捨てるもの」になります。
その由来の通り、動物の内臓であるホルモンは、もともと価値がなく、捨てるものとして考えられていました。
このホルモンを調理したところ、非常に美味しかったため「捨てるもの」の評価は一変し、食材として見られるようになります。
戦後の食糧難である時代背景ともあいまり、もつ鍋は一気に福岡・博多の庶民に受け入れられました。
一説によると、最初にもつ鍋を作った炭鉱夫は朝鮮半島から来ていた人々だったとも言われています。
大陸が近く、昔から国際交流の窓口となっている福岡の立地とアジア圏のなんでも食べてみる食文化の姿勢があわさって生まれた料理だとも言えそうです。
もつ鍋の全国展開
福岡・博多の料理として受け入れられたもつ鍋ですが、当初は全国的には無名の郷土料理の一種でした。
1992年に博多風もつ鍋の店が東京に進出するともつ鍋は大ヒットします。
バブルが崩壊し、景気が悪くなっていた時代感と安くてボリュームがあり、酒によく合うもつ鍋は相性バツグン。
1992年の新語・流行語大賞で銅賞をとるほどのブームとなりました。
まとめ
調べてみて感じたのはもつ鍋は時代の流れで広まった料理だということです。
戦後の食糧難により福岡に受け入れられ、バブル崩壊の不景気により全国認知されました。
どちらも苦しい時代でしたが、安くてボリュームがあるもつ鍋は苦しい時代を生きる人々の支えになってたんですね。
たまには昔のことを調べるのも楽しいですね。
それでは。